結論を先に3行で。 1. 私がcodoAssistを作った理由は、世の中のWeb制作スクールに「現場を知らない教育」が多すぎたからだ。 2. 受講生に求めるのは才能やセンスではなく「最後まで手を動かす覚悟」一つだけ。 3. 主催者として大事にしているのは、技術ではなく「卒業後の人生が変わるか」という一点である。

私は奥崎慎太郎、大阪堺市で株式会社SOFIを経営し、治療院・サロン特化のWeb制作を15年・350社支援してきた。その実務経験のすべてを注ぎ込んで作ったのが「コードアシスト(codoAssist)」というスクールだ。本記事では、私がなぜこのスクールを立ち上げたのか、何を大事にしているのか、主催者としての本音を語りたい。


H2-1:既存のWeb制作スクールに感じていた違和感

正直に言う。私はこれまで、複数のWeb制作スクール・プログラミングスクールを内側から観察してきた。受講生として、ときには講師候補として、ときには事業提携の打診を受ける立場として。その中で、ぬぐえない違和感がいくつもあった。

第一に「教える人が現場を離れて長すぎる」問題である。

カリキュラムを作っている人、メイン講師を務めている人の多くが、5年以上現場のWeb制作案件を触っていない。これは私には信じられないことだった。Web制作の世界は半年単位で常識が書き換わる。CSSの推奨実装、画像の最適手法、サーバー構成、コンタクトフォームのスパム対策、Googleのインデックス基準。どれも常に動いている。にもかかわらず、何年も前のスライドを使い回しているスクールが少なくない。

第二に「営業を教えない」問題だ。

Web制作スクールの卒業生がもっとも困るのは、技術ではなく「初めての案件をどう取るか」である。これは私が350社の支援を通じて、独立希望者の相談を数百件受けてきた肌感覚だ。だがほとんどのスクールは、HTML/CSS/JavaScript/WordPressの構文を教えるだけで、見積りの出し方、ヒアリングの順序、契約書の盛り込み事項、クレーム対応の作法、いずれも教えない。結果、卒業後に「コードは書けるが仕事は取れない」状態の人が量産されていく。

第三に「卒業がゴール」になっている問題。

修了証を発行する瞬間にスクール側の関心が消える設計が多い。これでは受講料を払った意味が薄い。本当に大事なのは卒業後3か月、半年、1年で何が変わったかだ。

私はこの3つの違和感を「自分でスクールを作る理由」として、ずっと胸に溜め続けてきた。そしてある日、AIによってWeb制作の景色が一変したのを目の当たりにし、「もう待っていられない」と判断した。それがcodoAssistを立ち上げた直接の引き金である。


H2-2:codoAssistを作った原点|「教えたいことが多すぎる」という渇き

codoAssistの構想は、突然降ってきたものではない。15年間の現場で蓄積された「これ、誰かに渡しておかないと持ち腐れになる」という焦りが原点だ。

治療院やサロンのオーナーと向き合ってきた15年で、私は単なるコーディング技術以外のものを大量に学んだ。

  • 院長に響くヒアリングの最初の3分の使い方
  • 既存サイトを否定せずにリニューアル提案する話法
  • 写真撮影で本人の人柄をどう引き出すか
  • LP設計に「予約導線」をどう滑り込ませるか
  • 月額顧問契約をどう自然に結ぶか
  • 解約予兆をどう察知し、どう先回りするか

これらは教科書には載っていない。専門書にも書かれていない。だが実際に売上を生むのは、こうした「現場で擦り切れて身につけた感覚」のほうだ。私はこれを言語化しなければ死ねないと、本気で思った。

加えて、AIの登場でWeb制作の作業の半分以上が自動化される時代に入った。コーディングだけ教えていても、卒業生は3年後に仕事を失う。だから「AI時代のWeb制作者」に必要な能力を、私の現場知見と組み合わせて再設計する必要があった。

codoAssistは、この「教えたいことが多すぎる」という渇きから生まれている。だから既存スクールのテンプレを使わず、ゼロからカリキュラムを組んだ。受講料の高さでも安さでもなく、「中身の濃度」で勝負したかった。

そしてもう一つ、原点を語る上で外せないのは「大阪・堺市で起業した者として、関西の独立志望者にきちんと届くスクールを作りたかった」という地域的な動機だ。東京発の高額スクールが地方の人を吸い上げて、結局東京の制作会社に紹介して終わるモデルに私は反対だった。地元で食えるWeb制作者を、地元で育てる。その軸はcodoAssistの根幹に今も残っている。


H2-3:受講生に求めるもの・求めないもの

主催者として、受講生に何を求め、何を求めないか。これは「想い」の話ではあるが、実は最も実務的でシビアな部分だ。

求めるもの:たった一つだけ「最後まで手を動かす覚悟」

これだけだ。本当にこれだけしか求めない。

才能はいらない。学歴もいらない。プログラミング経験もいらない。年齢制限もない。Macが使えるかどうかすら、入る前は問わない。私はこれまで350社のWeb制作支援を通じて、「最初は何もできなかった人が、半年後に独立している」事例を山ほど見てきた。逆に「最初から優秀そうに見えた人が、半年後に消えている」事例も同じくらい見てきた。違いはただ一つ、手を動かし続けたかどうかだ。

codoAssistの選考では、私は技術ではなく「途中でやめなさそうか」を見ている。やめる人に教えても、その人の人生は変わらないし、私の時間も無駄になる。お互いのために、最初に覚悟だけ確認させてもらっている。

求めないもの:「センス」「速さ」「正解主義」

逆に、私が求めないものをはっきり書いておく。

第一に「センス」を求めない。 デザインセンスは生まれつきではなく、観察量で決まる。1日10サイトを毎日見れば、半年後には誰でもセンスが出てくる。これは私自身が証明してきた。

第二に「速さ」を求めない。 飲み込みが遅くてもいい。むしろ遅い人のほうが、長期的には伸びる。早く理解した気になる人は、現場で詰まる。

第三に「正解主義」を求めない。 「これで合ってますか?」と毎回聞いてくる人は、独立後に苦しむ。Web制作には正解がない。あるのは「クライアントが満足する状態」だけだ。だからcodoAssistでは、講師が「答え」を出さない場面を意図的に作っている。受講生に考えさせ、提案させ、間違わせる。間違えていい場所だからこそ、現場で間違えなくなる。

主催者として、私はこの「求めること・求めないこと」の線引きを公言することが誠実さだと思っている。誰でも歓迎します、と書くスクールは多いが、それは誰の人生にも責任を取らないという宣言と同じだ。


H2-4:主催者として大事にしている3原則

codoAssistを運営する上で、私が自分に課している3原則がある。これは経営判断の軸でもあり、講師選びの基準でもある。

原則1:現場で食えていない人間を講師にしない

これは絶対のラインだ。codoAssistの講師は、全員が今この瞬間も現場でWeb制作・MEO・広告運用の案件を持っている人だけだ。「元・現場」「過去に売れていた」では駄目だ。今稼いでいる人が、今のやり方を教える。これ以外に教育の価値はないと考えている。

原則2:卒業後の収益を追跡する

修了証を出した瞬間に関係が終わるスクールにはしたくなかった。だからcodoAssistでは、卒業生の半年後・1年後の売上推移を任意で共有してもらえる仕組みを作っている。共有してくれた数字は次年度のカリキュラム改善に使う。「卒業生が稼げていないなら、教え方が間違っている」というシンプルな事実を、私はカリキュラム責任者として直視し続けたい。

原則3:受講料以上の仕事機会を渡す

これは私のSOFIの実務と直結する原則だ。codoAssist卒業生には、SOFIで受けきれない案件を優先的に紹介している。これは慈善ではなく、卒業生の質が私のスクールの看板になるからだ。卒業生が現場で評価されることが、最大のブランディングである。だから私は、受講料を払ってもらった以上の仕事機会を渡す責任を、主催者として常に背負っている。

この3原則は、受講生への約束であると同時に、自分が手を抜かないための縛りでもある。


H2-5:これから作りたい「卒業生の姿」

最後に、私が描いている「codoAssist卒業生の理想像」を書いて締めたい。

私が作りたいのは、東京の大手制作会社で消費される下請けではない。地元で名前が回り、紹介で食える独立Web制作者だ。

具体的には、こんな卒業生像を描いている。

  • 大阪・神戸・京都・奈良・和歌山のいずれかに住み、半径30km以内の事業者を顧客にしている
  • 月商60万円〜150万円のレンジで安定している
  • 顧客の8割は紹介・リピートで、新規営業に追われていない
  • Web制作だけでなく、MEO・広告・LP・LINE導線まで提案できる
  • AIを使いこなして、一人で月10件以上の制作を回せる
  • 年に1〜2回、codoAssistの後輩のメンタリングに戻ってくる

この姿は、私自身がSOFI設立から積み上げてきたモデルそのものでもある。私が一人でできているなら、教えれば他の人もできるはずだ。再現性を信じてカリキュラムを設計している。

そしてもう一つ、私には密かな目標がある。それは「codoAssist卒業生の誰かが、私を超える事業を作ること」だ。私がSOFIで350社支援してきたなら、卒業生の中から500社・1000社を支援する人が出てきてほしい。主催者の役割は、自分を超える人を意図的に育てることだと私は信じている。

スクールというのは、講師の自己実現の場ではない。受講生の人生を変えるための装置である。私はこの軸をcodoAssistから絶対にぶらさない。それが、奥崎慎太郎が作るスクールが「他と違う」と言える唯一の根拠だと思っている。


FAQ:よくある質問

Q1. codoAssistは未経験者でも入れますか? A. 入れます。むしろ未経験者のほうが、変な癖がついていないので伸びやすい傾向があります。求めるのは経験ではなく「最後まで手を動かす覚悟」だけです。

Q2. 主催者の奥崎慎太郎は、どのくらいスクール運営に関わっていますか? A. カリキュラム設計は私が全責任を持って組んでいます。月1回の全体講義と、卒業前の最終レビューは必ず私が担当します。日々の講義は、現役で稼働している現場講師が担当する設計です。

Q3. 関西在住でなくても受講できますか? A. オンライン受講可能ですので、全国から参加可能です。ただし対面イベント・懇親会は大阪で開催することが多いため、関西圏の方のほうが恩恵は大きいです。

Q4. 受講後にSOFIから案件をもらえますか? A. 案件を「もらえる」前提では応募しないでください。あくまで「卒業生の中で実力ある人に優先的に紹介する」設計です。実力を示せば自然と機会は回ってきます。

Q5. 既にWeb制作で食べている人にも価値はありますか? A. あります。AI時代の制作プロセス再設計、単価UP、月額顧問契約への移行などは、現役制作者にこそ必要な内容です。実際に既に独立している方の参加も多いです。